パーム・エンジェルス / クリエイティブ・ディレクター
Francesco Ragazzi (フランチェスコ・ラガッツィ)

 

ファッションコミュニケーションの訓練を受けたアートディレクター。

 

ニューヨークのスクール・オブ・ビジュア ル・アーツで修士号を取得したフォトグラファーと色々な顔を持つミラノ生まれのフランチェスコ・ラガッツィはロサンゼルスのなかでスケーター文化を写真の作品として 2011 年に Palm Angels をスタートさせた。

その作品が 2013 年に Rizzoli より出版され、その後 2015 年に服のコレクションへと発展した。

個性的 で普遍的なサブカルチャーを写真で捉えることは、ラガッツィにとって服作りをするのと同じである。彼のアティチュードは首尾一貫しており、 アウトプットされたメディアが異なるだけである。 イタリア出身のラガッツィは、アメリカカルチャーのスケーターの自由放任主義と彼らの独自のルールに従って生きるという人生観に魅了された。彼は外の人間の視点からスケーターを撮影し続けた。Palm Angels も同様に、イタリア人が解釈したアメリカのサブカルチャーである。イタリアの伝統である、サルトリアルのコードと生地への拘りとアメリカ的な自己表現や個人が属するカルチャーの象徴としての服という考え方を融合させている。ラガッツィの狙いは、重要な要素やオーセン ティシティを失わないように取り入れながらも、 それらを変身させ新しい意味を与えることである。それは彼自身のストーリ ―でもある。Palm Angels とは、フランチェスコ・ラガッツィであり彼の「ビジョン」なのである。